特定非営利活動法人(NPO) 日本染織意匠保護協会 中小企業経営の知的財産「意匠保全登録」

登録者の声

意匠に対する曖昧な意識を向上

 協会の重要性は今後、ますます高まる時代になると思われます。日本における染織意匠の権利に関する認識はまだまだ定着していない傾向にありますが、当協会に登録する行為でそれらに対する意識は高まるきっかけになります。業界での意匠に対する認識がまだ曖昧な部分もあります。同業者間でのコピー行為そのものを防止し、事前に意匠保護という手段に取り組むことは、今後、国内外においてますます必要となってくるでしょう。そして各作家の作風を保護し、侵害することなく、よりよい作品に取り組む環境整備にも役立つものと考えます。(A社:ファッションマテリアル)

意匠登録は誇りの証

 着物業界においての意匠は、古典調など昔からみんなが公知として使用してきた柄など、非常にあいまいな部分がまだ多く存在しています。しかしそのような背景を、これからの時代に向けて意匠登録の意識づけから改革していく必要性があります。例えば、組合での新作競技会などに出展する場合は、かならず当協会に意匠登録を済ませたものしか出展許可しないという取り組みに乗り出しています。これらはすべて、業界においてのコピー行為に対する警鐘、抑止です。企業モラルへの問いかけでもあります。その切り札として、意匠登録を積極的に行うことは、最重要課題です。基本的に、自分たちが創ったものを意匠登録するのは当然のことではないでしょうか。大切な知的財産を守るだけでなく、登録は作品に対する誇りであり、自信であると考えます。(H社:西陣織物)

企業自立と自粛のきっかけ

 現状、意匠登録の重要性は広い範囲で求められます。それはつまり企業ポリシーであり、登録すること、登録していることで、自社の姿勢を打ち出せます。まずは自社から抑止効力を生み出す時代。当協会会員として、メーカーとして、登録は襟を正すという企業姿勢の現れとして受け止められ、信用につながると考えています。和装においては、古来からの古典柄をどのようなレベルで独自性・独創性として認定するか、非常に困難でデリケートな部分があります。そのようななかでコピー行為の抑止に対する認識がまだ低い面があるので、できるだけ企業自律・自粛の意識として、今後も協会活動に尽力したいと思います。(C社:和装染きもの製造)

企業倫理の一つとして

 染織意匠を保護するという仕組みを確立し、社会に浸透させることの重要性は高まる一方だと感じています。各関連分野の意識を強める上でも、協会の存在意義は、作家などデザイン現場の人々の意識改革にも寄与し、さらには問屋、メーカー、デパートなどすべての意匠に携わる人たちの染織意匠に対する意識改革を行う起爆剤として、今後さらなる重要性を帯びてきます。われわれ協会会員企業も、より強化した協会活動の参画を臨んでいきたいと考えています。また企業倫理の一つとして、登録することの意義を高めることは、最終ユーザー(顧客)へのサービスであるという意識が、国内外でのコピー行為を廃絶していく社会活動の一つとも考えます。(D社:呉服商社)

お客様への信用と安心に

 意匠保全の重要性においては、オリジナル意匠の顧客へのアピールと盗用防止の警鐘効果があると思います。そして商品または媒体への意匠保全登録ラベルの添付、告知などによって、お客様に対する信用度のアップと、商品に対する安心度・信頼度が得られる利点があげられます。現在、日本の意匠保全は、決して万全とはいえません。それは昔も今もあまり変わりがないといえるでしょう。当社のスタンスとしては、意匠保全登録は防衛という点を優先しており、現段階では盗用者に対する攻撃的効果が発揮できるとは期待しておりませんが、今後、登録済意匠に対する法的意匠権あるいは法に準ずる環境が整えば、より効力を発揮できる機会や可能性は増え、信用度も増すのではないでしょうか。(E社:呉服専門店チェーン)

第三者の意匠盗用阻止に不可欠

 企業が自社の商品を責任もって消費者に提供するため不可欠な制度だと考えます。品質管理の重要な要素の一つでもあります。第三者が意匠を盗用することの阻止もできますし、信用と信頼が得られます。以前、某組合で意匠侵害審査を数回依頼したことがありましたが、当事者が目にふれないところで商品が流通してしまうケースも希ではない時代、実際、対策が困難な現状です。今後、法的な後ろ盾がより必要に迫られてくる時代が予測されるので、そのような背景からもより登録保全の動きは重要になってくると思います。(G社:西陣織物)

意匠の不法コピーの抑止として

 弊社はNPO法人に認可された当協会の会員として、染織意匠の保護の現状に関して強い危機感を抱いています。国内の染織業界においては、残念ながら意匠保護という意識がまだまだ甘く、特にアパレル業界にあっては、意匠保護という観点からはほど遠い企業も見受けられます。
 弊社はプリント意匠登録として、この保護登録を利用していますが、染織意匠の登録は今後さらに大きな意義をもち、また重要性を帯びてくると思います。意匠登録は業界の認識に訴えかける一つの契機になり、また海外でのコピー行為に対する警鐘にもなります。通信販売、インターネット販売など流通の変化が進む現状にあっては、協会の重要性はますます高まると思われます。弊社は会員として引き続き、より強い協力を惜しまないつもりでいます。(B社:アパレル・テキスタイル企画)

意匠の認識改革に向けた
協会の認知度アップを

 意匠登録は、自社の保有する知的財産・資産の保全です。また業界のなかで、意匠に対する前向きな評価として捉えられ、クリエイティブなオリジナリティのある企業であると認識される一助でもあります。意匠保全に対してはまだまだ認識が甘く、無関心な面が多々感じられます。例えば実際に国内業者が国外へ持ち出し、そこで製品化し日本市場へ安価で持ち込むケースなど被害も被っていることなどから、今後、さらなる意匠登録と保全に対する認知度を高め、防止策に取り組んでいくべきだと考えます。(J社:テキスタイル商社)

他社への防衛手段

 日本における染織意匠の保護と登録は大変重要で意義あるものと考え、新規登録や更新などにも取り組んでいます。企業や意匠に携わる各方面が、意匠流用について抑止力または問題発生の予防となるものと考えます。他社に対する流用防衛の手段として、必要不可欠ではないでしょうか。(I社:西陣織物)

類似商品防止と企画提示時の差別化に

 近年、意匠の価値がだんだんと薄れている中で、対照的に独自性を求められている傾向があります。オリジナリティがあってこその意匠だと感じますし、価値観をより求められている時代です。そのようななかで類似品に警告を促し、よいものにより力を与える意味でも登録の重要性はあると思います。新商品を消費者に提供する上で、特に他社との「類似」商品を防ぐため、登録依頼させていただき、企画に対して他社との相乗効果を計ることができ、より意匠の大切さを理解し、独自性を見いだせるところに登録利用の効果をあげられるでしょう。なにより、登録に対する信用度と必要性は、わが社では問題が生じていない現状が一番物語っていると思われます。(F社:テキスタイル・ファッション)